最早転職は「当たり前」の時代?!

日本の転職事情

現在の転職事情について、まずは総務省のデータを参考にして見ていきましょう。総務省統計局の「労働力調査」によると、2014年の転職者数はおよそ291万人でしたがそこから右肩上がりになり、2016年には307万人に、そして2019年には351万人に増加しています。また、ある企業が行った転職動向調査によると、転職者全体のうち68%の人が「転職は前向きな行動である」と答えており、約40%の人が「転職は簡単にできる」と答えていることから転職のハードルはそれほど高いものではなく、「転職が当たり前」だといわれるのも頷けますね。では、なぜ転職が当たり前だといわれるようになったのでしょうか?

日本の転職事情

「終身雇用制度の衰退」

大企業の社長の発言で話題にもなりましたね。終身雇用とは、ピラミッド型の人口構成で成り立っている人事です。定年や昇進などでポストに空きができると下の段階にいた人がそのポストに入り、そして空いたポストにまた違う人が入る、という仕組みなので常に一定数の人材を確保できるというメリットがあります。しかし、少子高齢化が進んでいる今、このような仕組みが崩壊しつつあります。役職がつけばそのぶんコストもかかります。人件費のコストが高い50代以上の世代が多いのに対し、実際の働き手である若い世代が不足しているため業績が上がりにくくなっているんですね。そのような状態では企業が存続しつづけることすら危なくなってしまいます。ひとつの企業で生涯働き続けることに対し危機感を持つ人が増え、転職に対する意識が強まっているんです。

「若い世代の意識の変化」

働き手の中心となっている20~30代は終身雇用の衰退が叫ばれはじめた頃に社会に出た世代です。ミドル・シニア層のように終身雇用の恩恵を受けているわけではないため、そもそも終身雇用に対して魅力を感じていないんです。そのため、「勤続年数が多いという理由だけで何もしていない先輩の方が給料が高い」「長く働いているのに全然給料がアップしない」といった不満を抱えている人も少なくありません。ひとつの企業で長く働き続けるよりもある程度スキルを身につけたら次のステップに進む、という考え方が当たり前で転職に対してネガティブな感情を持っていないんです。

転職を後悔しないために

転職は当たり前の時代となっていますが、必ずしなければいけないものではありません。選択肢のひとつに転職があり、その道を選択する人が多いだけなんです。しかし、変化するスピードが加速している現在、いつどうなってもおかしくありません。「転職はしない」と考えていても、会社が倒産してしまったら転職するしかありませんよね。何も準備していなければ、もしもの時に焦ることになってしまいます。焦ると合わない職場を選んでしまうことも…。転職を後悔しないためにも、転職に関する知識を事前に身につけておきましょう。以下のサイトではいざという時に焦らないために、必要な情報がまとめられているので参考にしてみてくださいね。

このポイントを押さえておけばバッチリ!